@IDX:40800
@OFF:0x95
@SPK:
@JPN:　今日の午後は、思いもよらず有意義な時を過ごして　しまった。
@ENG:

@IDX:40801
@OFF:0xdf
@SPK:
@JPN:　御堂さんの言葉を信じるなら、寮に電話がかかって　くるはずだ。
@ENG:

@IDX:40802
@OFF:0x12b
@SPK:
@JPN:　普段からそう頻繁に外出をする方ではないが、今日　ばかりは留守にするわけにはいかない。
@ENG:

@IDX:40803
@OFF:0x18f
@SPK:
@JPN:　時間潰しに、溜まった洗濯物を洗い、布団を干し、　散らかった部屋を片づけ……。
@ENG:

@IDX:40804
@OFF:0x1f9
@SPK:
@JPN:　気がつくと、日が落ちて夜の帳が辺りを包む頃には　最近おざなりになっていた家事が、みんな片づいて　いた。
@ENG:

@IDX:40805
@OFF:0x26f
@SPK:
@JPN:　いつの間にか外はすっかり暗くなり、暑苦しい蝉の　合唱に代わって名も知れぬ虫たちの涼しげな鳴き声　が夏の夜の熱を冷ます。
@ENG:

@IDX:40806
@OFF:0x305
@SPK:
@JPN:　しかし、そんな時間になっても御堂さんからの電話　は来ない。
@ENG:

@IDX:40807
@OFF:0x34f
@SPK:
@JPN:　……あの時、全てを話すと言った彼女の眼差しは、　偽りないものに見えたのだが……。
@ENG:

@IDX:40808
@OFF:0x3dd
@SPK:
@JPN:　！！　御堂さんか！？
@ENG:

@IDX:40811
@OFF:0x44f
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし？
@ENG:

@IDX:40813
@OFF:0x4ac
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、私……今、電話大丈夫？
@ENG:

@IDX:40816
@OFF:0x4fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　……なんだ、真魚か。何か用か？
@ENG:

@IDX:40818
@OFF:0x561
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんな、迷惑そうに言わないでよ。時間も時間だし、しょうがないけどさ……。
@ENG:

@IDX:40821
@OFF:0x5e1
@SPK:[\protag]
@JPN:　悪い。別の電話を待ってたから……で、どうしたんだ？
@ENG:

@IDX:40823
@OFF:0x658
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、その……先輩、そっちに行ってないかな？
@ENG:

@IDX:40826
@OFF:0x6bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　先輩？　……って、御堂さんのことか？　来てないよ。
@ENG:

@IDX:40828
@OFF:0x733
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっか……。
@ENG:

@IDX:40831
@OFF:0x777
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんだよ？　まさか、彼女がいなくなったとか？
@ENG:

@IDX:40833
@OFF:0x7ee
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、そう……巡回に出たまま帰ってこなくて……もう２時間にもなるんだよ。
@ENG:

@IDX:40836
@OFF:0x86e
@SPK:[\protag]
@JPN:　２時間か……それで僕のところに？
@ENG:

@IDX:40838
@OFF:0x8d3
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……ほら、きみってわりと先輩と仲が良かったでしょ？　だから、そっちにいるんじゃないかって……。
@ENG:

@IDX:40841
@OFF:0x96d
@SPK:[\protag]
@JPN:　彼女とはそんな仲じゃないよ。とにかくこっちには来てない。
@ENG:

@IDX:40843
@OFF:0x9ea
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう……じゃあ、先輩どこ行っちゃったんだろう……。ねえ、きみは心当たりない？
@ENG:

@IDX:40844
@OFF:0xa6a
@SPK:
@JPN:　真魚の声は、今にも泣き出しそうに聞こえる。
@ENG:

@IDX:40845
@OFF:0xaa4
@SPK:
@JPN:　余程心配なのだろう……。
@ENG:

@IDX:40846
@OFF:0xacc
@SPK:
@JPN:　普段からあれだけ御堂さんを慕っているのだから、　当然といえば当然か。
@ENG:

@IDX:40847
@OFF:0xb2e
@SPK:
@JPN:　僕が見ても、御堂さんが仕事中にいなくなるような　人だとは思えない。
@ENG:

@IDX:40848
@OFF:0xb80
@SPK:
@JPN:　それに、今夜は僕との約束がある。
@ENG:

@IDX:40849
@OFF:0xbb0
@SPK:
@JPN:　何かのっぴきならない用事ができて都合がつかなく　なったとしても、御堂さんなら電話の一本ぐらいは　入れてくれるはずだ。
@ENG:

@IDX:40850
@OFF:0xc55
@SPK:
@JPN:　今日の午後は、これまでになく有意義だった。
@ENG:

@IDX:40851
@OFF:0xc8f
@SPK:
@JPN:　溜まった洗濯物を洗い、散らかった部屋を掃除して　布団を干し……。
@ENG:

@IDX:40852
@OFF:0xcdf
@SPK:
@JPN:　そうして最近おざなりになっていた家事を、みんな　片づけてしまった。
@ENG:

@IDX:40853
@OFF:0xd3f
@SPK:
@JPN:　仕事の疲れは、もちろんある。
@ENG:

@IDX:40854
@OFF:0xd6b
@SPK:
@JPN:　だが、身体を動かしていた方が、余計なことを考え　ないで済む。
@ENG:

@IDX:40855
@OFF:0xdb7
@SPK:
@JPN:　今日は特に考えたくないことが多い……。
@ENG:

@IDX:40856
@OFF:0xded
@SPK:
@JPN:　そうして意図的に家事に没頭し、気がつくとこんな　時間になっていた。
@ENG:

@IDX:40857
@OFF:0xe69
@SPK:
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:40858
@OFF:0xe7d
@SPK:
@JPN:　誰だろう……僕の部屋に電話してくるなんて。
@ENG:

@IDX:40859
@OFF:0xeb7
@SPK:
@JPN:　もしかして、仕事の電話か？
@ENG:

@IDX:40860
@OFF:0xee1
@SPK:
@JPN:　でも、確か今日は夜の仕事はないはずだけど……。　
@ENG:

@IDX:40863
@OFF:0xf6f
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし？
@ENG:

@IDX:40865
@OFF:0xfcc
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、私……今、電話大丈夫？
@ENG:

@IDX:40868
@OFF:0x101e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、ちょっと待って……いいよ。
@ENG:

@IDX:40870
@OFF:0x1083
@SPK:［真魚］
@JPN:　……何してたの？
@ENG:

@IDX:40873
@OFF:0x10cb
@SPK:[\protag]
@JPN:　アイロンかけてたんだ。洗濯物、溜まっちゃっててさ……それより、どうかしたのか？
@ENG:

@IDX:40875
@OFF:0x115e
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……そっちに先輩が行ってないかなと思って……。
@ENG:

@IDX:40878
@OFF:0x11c8
@SPK:[\protag]
@JPN:　先輩？　……って、御堂さんのことか？　来てないよ。
@ENG:

@IDX:40880
@OFF:0x123f
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっか……。
@ENG:

@IDX:40883
@OFF:0x1283
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんだよ？　まさか、彼女がいなくなったとか？
@ENG:

@IDX:40885
@OFF:0x12fa
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、そう……巡回に出たまま帰ってこなくて……もう２時間にもなるんだよ。
@ENG:

@IDX:40888
@OFF:0x137a
@SPK:[\protag]
@JPN:　２時間か……それで僕のところに？
@ENG:

@IDX:40890
@OFF:0x13df
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……ほら、きみってわりと先輩と仲が良かったでしょ？　だから、そっちにいるんじゃないかって……。
@ENG:

@IDX:40893
@OFF:0x1479
@SPK:[\protag]
@JPN:　この部屋に来たことがあるのは真魚だけだよ。第一彼女とは、そんな仲じゃ……。
@ENG:

@IDX:40895
@OFF:0x1508
@SPK:［真魚］
@JPN:　……でも、他に心当たりがなかったから……。
@ENG:

@IDX:40896
@OFF:0x1564
@SPK:
@JPN:　真魚の声は、今にも泣き出しそうに聞こえる。
@ENG:

@IDX:40897
@OFF:0x159e
@SPK:
@JPN:　余程心配なのだろう……。
@ENG:

@IDX:40898
@OFF:0x15c6
@SPK:
@JPN:　普段からあれだけ御堂さんを慕っているのだから、　当然といえば当然か。
@ENG:

@IDX:40899
@OFF:0x161a
@SPK:
@JPN:　僕が見ても、御堂さんが仕事中にいなくなるような　人だとは思えない。
@ENG:

@IDX:40900
@OFF:0x1680
@SPK:
@JPN:確かに心配だ
@ENG:

@IDX:40901
@OFF:0x1693
@SPK:
@JPN:子供じゃないんだし……
@ENG:

@IDX:40903
@OFF:0x172c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ひょっとして、変な人に連れて行かれちゃったんじゃ……。
@ENG:

@IDX:40906
@OFF:0x179a
@SPK:[\protag]
@JPN:　おいおい、落ち着けよ。御堂さんはもう子供じゃないんだぞ？そう簡単に……。
@ENG:

@IDX:40908
@OFF:0x1827
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも、先輩は女なんだよ？　男の人が力ずくで来たら……ヒック……抵抗できないよ……。
@ENG:

@IDX:40911
@OFF:0x18b5
@SPK:[\protag]
@JPN:　大丈夫だって。そこは病院だぞ？　患者だって大勢いるし……そんな場所で看護婦を襲う奴なんて、いやしないよ。
@ENG:

@IDX:40913
@OFF:0x1962
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう……かな？
@ENG:

@IDX:40916
@OFF:0x19a8
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだよ。真魚はそういう怖い目に遭ったことがあるのか？
@ENG:

@IDX:40918
@OFF:0x1a23
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん、ないよ……。
@ENG:

@IDX:40921
@OFF:0x1a6f
@SPK:[\protag]
@JPN:　な？　心配ないって。すぐに戻って来るよ。
@ENG:

@IDX:40923
@OFF:0x1adc
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……ゴメンね、こんな時間に電話して。
@ENG:

@IDX:40926
@OFF:0x1b3c
@SPK:[\protag]
@JPN:　気にするな。じゃあ、切るぞ。
@ENG:

@IDX:40928
@OFF:0x1b9d
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。お休みなさい……。
@ENG:

@IDX:40929
@OFF:0x1bf5
@SPK:
@JPN:　……心配しすぎだろう。
@ENG:

@IDX:40930
@OFF:0x1c1b
@SPK:
@JPN:　確かにらしくない行動だとは思うが、真魚が案じて　いるようなことは考えられない。
@ENG:

@IDX:40931
@OFF:0x1c79
@SPK:
@JPN:　おそらく患者にせがまれて話し相手をしているとか　そんなところではないだろうか？
@ENG:

@IDX:40932
@OFF:0x1cd7
@SPK:
@JPN:　御堂さんの性格ならば、そういう状況で断れるとは　思えない。
@ENG:

@IDX:40933
@OFF:0x1d3a
@SPK:
@JPN:　それに御堂さんを探しに病院へ行ってしまったら、　電話がかかってきた時に、行き違いになってしまう　可能性もある。
@ENG:

@IDX:40934
@OFF:0x1db8
@SPK:
@JPN:　そう、心配することはない。
@ENG:

@IDX:40935
@OFF:0x1de2
@SPK:
@JPN:　もうしばらくしたら電話がかかってくるだろう。
@ENG:

@IDX:40936
@OFF:0x1e1e
@SPK:
@JPN:　今は大人しく彼女からの連絡を待つしかない。
@ENG:

@IDX:40937
@OFF:0x1e7a
@SPK:
@JPN:　そう、心配することはない。
@ENG:

@IDX:40938
@OFF:0x1ea4
@SPK:
@JPN:　明日になれば、真魚が照れながら事の顛末を教えて　くれるはずだ。
@ENG:

@IDX:40939
@OFF:0x1f00
@SPK:
@JPN:　じっとりと汗を吸ったシャツを脱ぎ捨てて、今し方　アイロンをかけ終わった寝間着代わりのＴシャツに　袖を通す。
@ENG:

@IDX:40940
@OFF:0x1f7a
@SPK:
@JPN:　家事をこなした疲れからか、途端に気だるい眠気が　襲ってきた。
@ENG:

@IDX:40941
@OFF:0x1fc6
@SPK:
@JPN:　抗う理由もない……このまま寝てしまおう……。
@ENG:

@IDX:40943
@OFF:0x20b5
@SPK:［真魚］
@JPN:　ひょっとして、変な人に連れて行かれちゃったんじゃ……。
@ENG:

@IDX:40946
@OFF:0x2123
@SPK:[\protag]
@JPN:　おいおい、落ち着けよ。御堂さんはもう子供じゃないんだぞ？そう簡単に……。
@ENG:

@IDX:40948
@OFF:0x21b0
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも、先輩は女なんだよ？　男の人が力ずくで来たら……ヒック……抵抗できないよ……。
@ENG:

@IDX:40951
@OFF:0x223e
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かったよ、今からそっちに行く。だから、泣くな。
@ENG:

@IDX:40953
@OFF:0x22b3
@SPK:［真魚］
@JPN:　……いいの？　もう１０時だよ？
@ENG:

@IDX:40956
@OFF:0x2309
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいさ……病院中探し回ったって、１時間も２時間もかからないだろ？　それくらい、平気だよ。
@ENG:

@IDX:40958
@OFF:0x23a6
@SPK:［真魚］
@JPN:　グズッ……ありがと……私、ロビーで待ってるから……お願い早く来て……。
@ENG:

@IDX:40961
@OFF:0x2424
@SPK:[\protag]
@JPN:　ロビーだな？　すぐに行くよ……電話、切るからな？
@ENG:

@IDX:40962
@OFF:0x2496
@SPK:
@JPN:　実のところ、僕は真魚ほど心配はしていない。
@ENG:

@IDX:40963
@OFF:0x24d0
@SPK:
@JPN:　御堂さんは押しに弱そうだから、患者にせがまれて　話でもしているのではないか……。
@ENG:

@IDX:40964
@OFF:0x2530
@SPK:
@JPN:　……おそらくその程度だろう。
@ENG:

@IDX:40965
@OFF:0x2575
@SPK:
@JPN:　しかし万が一のこともある。
@ENG:

@IDX:40966
@OFF:0x259f
@SPK:
@JPN:　もし、御堂さんの知る『何か』が他人に漏れるのを　好まない何者かがいて、彼女が僕にそれを話そうと　していると気づいたら……。
@ENG:

@IDX:40967
@OFF:0x2629
@SPK:
@JPN:　ただ、病院へ御堂さんを探しに行ってしまったら、　電話がかかってきた時に、行き違いになってしまう　可能性もある。
@ENG:

@IDX:40968
@OFF:0x26b5
@SPK:
@JPN:　……その時はその時だ。
@ENG:

@IDX:40969
@OFF:0x26db
@SPK:
@JPN:　病院で御堂さんに会えたら、寮を不在にしたことを　謝って、直接話を聞けばいい。
@ENG:

@IDX:40970
@OFF:0x2737
@SPK:
@JPN:　今は御堂さんを探しに行った方がいい。
@ENG:

@IDX:40971
@OFF:0x276b
@SPK:
@JPN:　押入れから出したサマージャケットを引っかけると　急いで部屋をあとにした……。
@ENG:

@IDX:40972
@OFF:0x27e7
@SPK:
@JPN:　アイロンを片づけながら、そんな予想をする。
@ENG:

@IDX:40973
@OFF:0x2821
@SPK:
@JPN:　それでも、僕が行くだけで真魚が落ち着くのなら、　安いものだ。
@ENG:

@IDX:40974
@OFF:0x286d
@SPK:
@JPN:　押入れから出したサマージャケットを引っかけると　急いで部屋をあとにした……。
@ENG:

@IDX:40976
@OFF:0x2a6b
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！
@ENG:

@IDX:40977
@OFF:0x2b09
@SPK:
@JPN:　……ふぇ……ふぇぇぇぇ！
@ENG:

@IDX:40980
@OFF:0x2b59
@SPK:[\protag]
@JPN:　お、おい。人の顔見て、いきなり泣くなよ……。
@ENG:

@IDX:40982
@OFF:0x2bca
@SPK:［真魚］
@JPN:　だって……みんな、探すなら一人で探せって……私、不安で、心細くて……。
@ENG:

@IDX:40985
@OFF:0x2c48
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……でも、僕が来ただろう？　ほら、泣かないで……。
@ENG:

@IDX:40987
@OFF:0x2cc5
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……
@ENG:

@IDX:40988
@OFF:0x2d65
@SPK:
@JPN:ゴメンね。来てくれたのに、急に泣いたりして……。
@ENG:

@IDX:40991
@OFF:0x2dcb
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、いいんだ……でも、みんな冷たいな？　２時間も戻ってこなければ、普通は探そうとするんじゃないか？
@ENG:

@IDX:40993
@OFF:0x2e74
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩がいなくなるの、今回が初めてじゃないから……。
@ENG:

@IDX:40996
@OFF:0x2ede
@SPK:[\protag]
@JPN:　初めてじゃない？
@ENG:

@IDX:40998
@OFF:0x2f33
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。時々、巡回中に戻りが遅いことがあって……。
@ENG:

@IDX:41000
@OFF:0x2fa8
@SPK:［真魚］
@JPN:　でも、いつもは２０分とか３０分しか遅れないんだよ？　今日みたいに２時間も戻ってこないなんて、今までそんなことなかったのに……。
@ENG:

@IDX:41003
@OFF:0x305e
@SPK:[\protag]
@JPN:　今まで遅くなってた時の理由は分かってるのか？
@ENG:

@IDX:41005
@OFF:0x30cf
@SPK:［真魚］
@JPN:　患者さんとしゃべってたり、医局で捕まってたり……いつもはそんな感じ。
@ENG:

@IDX:41008
@OFF:0x314b
@SPK:[\protag]
@JPN:　その線では当たってみたのか？
@ENG:

@IDX:41010
@OFF:0x31ac
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、もうとっくに。
@ENG:

@IDX:41013
@OFF:0x31f8
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……。
@ENG:

@IDX:41014
@OFF:0x3238
@SPK:
@JPN:　こうして話している間にも、時間は過ぎていく。
@ENG:

@IDX:41015
@OFF:0x3274
@SPK:
@JPN:　さすがに、ちょっと不安になってきた……。
@ENG:

@IDX:41016
@OFF:0x32ac
@SPK:
@JPN:　真魚の不安気に俯いた表情が、そう思わせるのかも　しれない。
@ENG:

@IDX:41018
@OFF:0x333f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ、どうしようか？
@ENG:

@IDX:41019
@OFF:0x3389
@SPK:
@JPN:　潤んだ目で、上目遣いに真魚が覗き込んでくる。
@ENG:

@IDX:41020
@OFF:0x33c5
@SPK:
@JPN:　手分けした方が早く病院中を回れると思うけど……　でも、真魚を一人にするのも可哀想な気がする。
@ENG:

@IDX:41021
@OFF:0x3445
@SPK:
@JPN:一緒に探そうか？
@ENG:

@IDX:41022
@OFF:0x345c
@SPK:
@JPN:手分けして探そう
@ENG:

@IDX:41025
@OFF:0x34cf
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだな……確か、御堂さんは巡回に出たまま戻ってこないんだったな？
@ENG:

@IDX:41027
@OFF:0x3556
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、そうだよ。
@ENG:

@IDX:41030
@OFF:0x359e
@SPK:[\protag]
@JPN:　それなら巡回ルートを回ってみるのが妥当だろうな……。一度行ったんだったか？
@ENG:

@IDX:41032
@OFF:0x362d
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。
@ENG:

@IDX:41035
@OFF:0x366b
@SPK:[\protag]
@JPN:　とりあえずもう一度行ってみよう。他にいい手も思いつかないしな。
@ENG:

@IDX:41037
@OFF:0x3764
@SPK:［真魚］
@JPN:　一緒に行ってくれるの？
@ENG:

@IDX:41040
@OFF:0x37b2
@SPK:[\protag]
@JPN:　当たり前だろ？　そのために来たんだから。
@ENG:

@IDX:41042
@OFF:0x381f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホント！？　良かったぁ……。
@ENG:

@IDX:41045
@OFF:0x3873
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなに喜ぶほどのことか？
@ENG:

@IDX:41047
@OFF:0x394c
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。だって、一人じゃ心細いもん。
@ENG:

@IDX:41050
@OFF:0x39a6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……じゃあ、そろそろ行こうか？
@ENG:

@IDX:41052
@OFF:0x3a85
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん！　ほら、こっちだよ！
@ENG:

@IDX:41053
@OFF:0x3ae1
@SPK:
@JPN:　真魚の奴、当初の目的を忘れていないか？
@ENG:

@IDX:41054
@OFF:0x3b17
@SPK:
@JPN:　まだ御堂さんが見つかったわけでもないのに、もう　目的を果たしたかのようにはしゃいでいる。
@ENG:

@IDX:41055
@OFF:0x3b7f
@SPK:
@JPN:　何が嬉しいのか喜んでいるようだし、水を差す気は　ないが……。
@ENG:

@IDX:41056
@OFF:0x3c32
@SPK:
@JPN:　いったんエレベーターで４階まで上がり、それから　順々に１階ずつ見て回る。
@ENG:

@IDX:41057
@OFF:0x3c8a
@SPK:
@JPN:　だが４階も３階も静まり返っており、誰かが起きて　話している様子はなかった。
@ENG:

@IDX:41058
@OFF:0x3d4a
@SPK:
@JPN:　２階でも同様に、御堂さんの姿は見当たらない。
@ENG:

@IDX:41059
@OFF:0x3d86
@SPK:
@JPN:　真魚が連絡の有無を確認しているが、たぶん望み薄　だろう。
@ENG:

@IDX:41060
@OFF:0x3dce
@SPK:
@JPN:　御堂さんからナースステーションの方に何か連絡が　あったなら、真魚にもそのことをポケベルで伝える　はずだ。
@ENG:

@IDX:41063
@OFF:0x3eec
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうだった？
@ENG:

@IDX:41065
@OFF:0x3f3d
@SPK:［真魚］
@JPN:　ダメ、連絡もないって……どこ行ったんだろ……。
@ENG:

@IDX:41068
@OFF:0x3fa3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、諦めるなよ。まだ１階は探してないだろ？　……それに地下も行ってないし……。
@ENG:

@IDX:41070
@OFF:0x4038
@SPK:［真魚］
@JPN:　……もう、いいよ……。
@ENG:

@IDX:41073
@OFF:0x4086
@SPK:[\protag]
@JPN:　なに言ってんだよ……弱音を吐くなんて真魚らしくないぞ？　ほら、僕もつき合うからさ。
@ENG:

@IDX:41075
@OFF:0x411d
@SPK:［真魚］
@JPN:　でも、もうこんな時間だよ？　これ以上つき合わせたら、きみにまで迷惑かかっちゃう……。
@ENG:

@IDX:41078
@OFF:0x41a9
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は大丈夫だから……御堂さんのこと、心配なんだろ？
@ENG:

@IDX:41080
@OFF:0x4296
@SPK:［真魚］
@JPN:　もちろん心配だよぉ！　でも、だからってきみに迷惑はかけたくないから……。
@ENG:

@IDX:41083
@OFF:0x4316
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚……。
@ENG:

@IDX:41085
@OFF:0x4365
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩は一人でも探せるけど、きみの疲れを癒してあげることはできないもん。
@ENG:

@IDX:41087
@OFF:0x446a
@SPK:［真魚］
@JPN:　私はこのまま探し続けるからさ……だからきみは、もう帰って休んでよ……ね？
@ENG:

@IDX:41088
@OFF:0x44e4
@SPK:
@JPN:　俯いたまま肩を震わせる真魚の姿を見て、思い切り　抱きしめたい衝動を必死に抑えた。
@ENG:

@IDX:41089
@OFF:0x4544
@SPK:
@JPN:　本当は一人で探すことなどできないだろうに、僕の　身を案じて……。
@ENG:

@IDX:41090
@OFF:0x4594
@SPK:
@JPN:　男としては残るべきだろう。しかしそれでは真魚の　心遣いが無駄になってしまう……。
@ENG:

@IDX:41091
@OFF:0x4611
@SPK:
@JPN:　それに、もしかすると御堂さんは、寮で待っている　かもしれない。
@ENG:

@IDX:41092
@OFF:0x4671
@SPK:
@JPN:　昨日の件で僕に連絡を取ろうとするが、僕は病院に　来てしまっているので電話に出ない。
@ENG:

@IDX:41093
@OFF:0x46d3
@SPK:
@JPN:　そこで、直接僕の部屋を訪ねている。
@ENG:

@IDX:41094
@OFF:0x4717
@SPK:
@JPN:　彼女は僕の部屋を知っているのだから、その可能性　は充分にある。
@ENG:

@IDX:41097
@OFF:0x47a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かった。じゃあ、１階だけでも一緒に探させてくれ。最初は全部の場所を回る予定だったんだ。それくらいならつき合わせてくれるだろう？
@ENG:

@IDX:41099
@OFF:0x48dc
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ……
@ENG:

@IDX:41100
@OFF:0x497c
@SPK:
@JPN:う、うん……ありがと……。
@ENG:

@IDX:41103
@OFF:0x49cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、こんなトコで泣くなよ……他の看護婦に僕が泣かせたと思われちゃうだろ？
@ENG:

@IDX:41105
@OFF:0x4a5b
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、ゴメン……ちゃんと説明しとくよ……。
@ENG:

@IDX:41108
@OFF:0x4abd
@SPK:[\protag]
@JPN:　……って、僕のせいって言えないこともないか……。
@ENG:

@IDX:41110
@OFF:0x4b32
@SPK:［真魚］
@JPN:　グスッ、そうだね……。
@ENG:

@IDX:41113
@OFF:0x4b80
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃあ、行こうか。
@ENG:

@IDX:41115
@OFF:0x4bdb
@SPK:［真魚］
@JPN:　……うん。
@ENG:

@IDX:41116
@OFF:0x4c74
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:41117
@OFF:0x4c84
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41118
@OFF:0x4c92
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41119
@OFF:0x4ca0
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41120
@OFF:0x4cae
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41121
@OFF:0x4cbc
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41122
@OFF:0x4cca
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:41124
@OFF:0x4ddd
@SPK:［真魚］
@JPN:　いなかった……ね。
@ENG:

@IDX:41127
@OFF:0x4e27
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだな……何なら、このまま地下も見て回って……。
@ENG:

@IDX:41129
@OFF:0x4f18
@SPK:［真魚］
@JPN:　ダ、ダメだよ、そんなの。きみは明日も仕事があるんだよ？　もっと自分の身体に気を遣ってよぉ……。
@ENG:

@IDX:41132
@OFF:0x4fae
@SPK:[\protag]
@JPN:　でもな、真魚。地下を回ったってそんなに時間は……え？
@ENG:

@IDX:41134
@OFF:0x50a7
@SPK:［真魚］
@JPN:　どうしたの？
@ENG:

@IDX:41137
@OFF:0x50f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、まさか……！
@ENG:

@IDX:41139
@OFF:0x51c4
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どこ行くのよ！　ねぇ！？
@ENG:

@IDX:41140
@OFF:0x5267
@SPK:
@JPN:　柱の陰に、人が座り込んでいる。
@ENG:

@IDX:41141
@OFF:0x5295
@SPK:
@JPN:　あの白い服はもしかして……。
@ENG:

@IDX:41142
@OFF:0x52c1
@SPK:
@JPN:　嫌な予感がする……。
@ENG:

@IDX:41143
@OFF:0x535d
@SPK:
@JPN:　……やっぱり。
@ENG:

@IDX:41144
@OFF:0x537b
@SPK:
@JPN:　暗がりに座り込んでいた人影は、僕らが探していた　御堂さんその人だった。
@ENG:

@IDX:41145
@OFF:0x53d1
@SPK:
@JPN:　力尽きたかのように柱にもたれかかって、身じろぎ　一つしない。
@ENG:

@IDX:41146
@OFF:0x541d
@SPK:
@JPN:　乱れた着衣が、最悪の事態を予感させる。
@ENG:

@IDX:41148
@OFF:0x549c
@SPK:［真魚］
@JPN:　きゃっ！　せ、先輩！？　こ、これ……どういうこと！？
@ENG:

@IDX:41151
@OFF:0x5508
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕に聞かれたって分からないよ。
@ENG:

@IDX:41153
@OFF:0x556b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　んっ……うっ、あぁ……。
@ENG:

@IDX:41156
@OFF:0x55bb
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、み、御堂さん、大丈夫ですか？
@ENG:

@IDX:41158
@OFF:0x56af
@SPK:［悠紀］
@JPN:　う、あぁ……私……。
@ENG:

@IDX:41160
@OFF:0x5708
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩、大丈夫！？　どうしたの？　何があったの？
@ENG:

@IDX:41162
@OFF:0x577b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私……私は……。
@ENG:

@IDX:41165
@OFF:0x57c3
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚、何があったのかなんてことは後でいい。大丈夫ですか、御堂さん……立てますか？
@ENG:

@IDX:41167
@OFF:0x5858
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ひっ！？　い、イヤッ！
@ENG:

@IDX:41170
@OFF:0x58e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:41172
@OFF:0x5931
@SPK:［真魚］
@JPN:　せ、先輩！？
@ENG:

@IDX:41174
@OFF:0x5982
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ！？　わ、私……。
@ENG:

@IDX:41176
@OFF:0x59db
@SPK:［真魚］
@JPN:　な、なんで？
@ENG:

@IDX:41179
@OFF:0x5a1f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、いいんだ真魚。
@ENG:

@IDX:41181
@OFF:0x5a78
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:41184
@OFF:0x5abe
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいから……それより、立てますか？
@ENG:

@IDX:41186
@OFF:0x5b25
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……あ、あの……私……。
@ENG:

@IDX:41189
@OFF:0x5b75
@SPK:[\protag]
@JPN:　さっきのことは気にしなくていいですから。……で、身体の方は大丈夫なんですか？
@ENG:

@IDX:41191
@OFF:0x5c06
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え、ええ、大丈夫です……。
@ENG:

@IDX:41194
@OFF:0x5c58
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……じゃあ、真魚。
@ENG:

@IDX:41196
@OFF:0x5cb3
@SPK:［真魚］
@JPN:　え、何？
@ENG:

@IDX:41199
@OFF:0x5cf3
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんを送ってあげるんだ。
@ENG:

@IDX:41201
@OFF:0x5d54
@SPK:［真魚］
@JPN:　それはいいんだけど、きみはどうするの？
@ENG:

@IDX:41204
@OFF:0x5db2
@SPK:[\protag]
@JPN:　部屋に戻るよ。僕が側にいない方が御堂さんは落ち着くと思うから……。
@ENG:

@IDX:41206
@OFF:0x5e39
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　きみがいない方がってどういうこと？
@ENG:

@IDX:41209
@OFF:0x5e99
@SPK:[\protag]
@JPN:　……さっきの、見ただろ？　何があったかは分からないけど、僕がいるとそれを思い出しちゃうみたいだから。
@ENG:

@IDX:41211
@OFF:0x5f42
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ……う、うん。そうかもしれないね……。
@ENG:

@IDX:41214
@OFF:0x5fa2
@SPK:[\protag]
@JPN:　そういうことだから、何かあったら、連絡してくれ……じゃあ御堂さん、僕は帰ります。
@ENG:

@IDX:41216
@OFF:0x6037
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私……ごめんなさい……。
@ENG:

@IDX:41219
@OFF:0x6087
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいんですよ。あまり気に病んだりしないで、ゆっくり休んでください。
@ENG:

@IDX:41221
@OFF:0x610e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41224
@OFF:0x61be
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚、ちょっと……。
@ENG:

@IDX:41226
@OFF:0x6283
@SPK:［真魚］
@JPN:　なに？　やっぱり一緒にいる？
@ENG:

@IDX:41229
@OFF:0x62d7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、そうじゃない。
@ENG:

@IDX:41231
@OFF:0x6330
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ何？
@ENG:

@IDX:41234
@OFF:0x6372
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かってるとは思うけど……余計なことは聞くなよ？
@ENG:

@IDX:41236
@OFF:0x6461
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、分かってるよぉ……信用ないなぁ……。
@ENG:

@IDX:41239
@OFF:0x64c1
@SPK:[\protag]
@JPN:　別に信用してないわけじゃないよ……一応、念のため。
@ENG:

@IDX:41241
@OFF:0x65ae
@SPK:［真魚］
@JPN:　その『念のため』が余計なんだってばぁ！
@ENG:

@IDX:41244
@OFF:0x660c
@SPK:[\protag]
@JPN:　悪かったよ……じゃあ、僕の分もよろしく頼む。
@ENG:

@IDX:41246
@OFF:0x66f3
@SPK:［真魚］
@JPN:　了解！　じゃあ私、先輩を送っていくね。
@ENG:

@IDX:41247
@OFF:0x67af
@SPK:
@JPN:　足下のおぼつかない御堂さんを支えながら、真魚は　ロビーを後にした。
@ENG:

@IDX:41248
@OFF:0x6801
@SPK:
@JPN:　御堂さんの身に、何があったのか……。
@ENG:

@IDX:41249
@OFF:0x6835
@SPK:
@JPN:　手を差し出された時の彼女の過剰な反応を見れば、　容易に想像がつく。
@ENG:

@IDX:41250
@OFF:0x6887
@SPK:
@JPN:　真魚には釘を刺しておいたが、余計なことを聞いて　御堂さんを追い詰めなければいいが……。
@ENG:

@IDX:41251
@OFF:0x68fd
@SPK:
@JPN:　本当は昨日約束した御堂さんの話も気になるのだが　今の彼女にそれを問うのは酷だろう。
@ENG:

@IDX:41252
@OFF:0x695f
@SPK:
@JPN:　今はショック状態にある彼女の身体が心配だ。
@ENG:

@IDX:41253
@OFF:0x6999
@SPK:
@JPN:　御堂さんが回復してから改めて聞けばいい。
@ENG:

@IDX:41254
@OFF:0x69e6
@SPK:
@JPN:　足下のおぼつかない御堂さんを支えながら、真魚は　ロビーを後にした。
@ENG:

@IDX:41255
@OFF:0x6a38
@SPK:
@JPN:　御堂さんの身に、何があったのか……。
@ENG:

@IDX:41256
@OFF:0x6a6c
@SPK:
@JPN:　手を差し出された時の彼女の過剰な反応を見れば、　容易に想像がつく。
@ENG:

@IDX:41257
@OFF:0x6ace
@SPK:
@JPN:　……大丈夫だろうか？
@ENG:

@IDX:41258
@OFF:0x6af2
@SPK:
@JPN:　御堂さんではなく、真魚……。
@ENG:

@IDX:41259
@OFF:0x6b1e
@SPK:
@JPN:　一応釘を刺したが、余計なことを聞いて御堂さんを　追い詰めなければいいが……。
@ENG:

@IDX:41260
@OFF:0x6c4c
@SPK:
@JPN:　部屋に戻ってきたのが、丁度１２時……本来なら、　とっくに寝ている時間だった。
@ENG:

@IDX:41261
@OFF:0x6ca8
@SPK:
@JPN:　だが１時半を廻った今になっても、なかなか寝つけ　ない。
@ENG:

@IDX:41262
@OFF:0x6cfe
@SPK:
@JPN:　……原因ははっきりしている。
@ENG:

@IDX:41263
@OFF:0x6d2a
@SPK:
@JPN:　御堂さんのことが心配で、目を閉じると彼女の姿が　よぎるからだ。
@ENG:

@IDX:41264
@OFF:0x6d78
@SPK:
@JPN:　……本当に大丈夫なのだろうか？
@ENG:

@IDX:41265
@OFF:0x6dd2
@SPK:
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:41266
@OFF:0x6de6
@SPK:
@JPN:　ま、まさか！？
@ENG:

@IDX:41269
@OFF:0x6e52
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし……。
@ENG:

@IDX:41271
@OFF:0x6eb3
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、やっぱり起きてた！
@ENG:

@IDX:41274
@OFF:0x6f01
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚か……どうした？　なにかあったのか？
@ENG:

@IDX:41276
@OFF:0x6f6e
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん。別になにかあったわけじゃないよ。
@ENG:

@IDX:41279
@OFF:0x6fce
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあどうしたんだ？　何もないのに電話かけてきたのか？
@ENG:

@IDX:41281
@OFF:0x7049
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんなことするわけないじゃん。先輩が帰ったから、一応教えといてあげようと思って……。
@ENG:

@IDX:41284
@OFF:0x70d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　お、お前っ、一人で帰らせちゃったのか？　送れって言っただろ！？
@ENG:

@IDX:41286
@OFF:0x7158
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんな大きな声出さないでよ。私だって先輩に一緒に帰るって言ったんだよ？
@ENG:

@IDX:41289
@OFF:0x71d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　それなら、どうして？
@ENG:

@IDX:41291
@OFF:0x722f
@SPK:［真魚］
@JPN:　私はまだ仕事があるから一人で帰るって……。早退すればいいって言ってもそんなのダメだって言うんだもん。
@ENG:

@IDX:41294
@OFF:0x72cb
@SPK:[\protag]
@JPN:　だからってなぁ……。
@ENG:

@IDX:41296
@OFF:0x7324
@SPK:［真魚］
@JPN:　あのねぇ、私だって馬鹿じゃないんだから、一人で帰らせるわけないでしょ？　先輩は嫌がったけど、準夜勤の人に頼んで一緒に帰ってもらったんだから。
@ENG:

@IDX:41299
@OFF:0x73e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……あんまり人のこと疑いたくないけど、その人は信用できるんだろうな？
@ENG:

@IDX:41301
@OFF:0x7477
@SPK:［真魚］
@JPN:　大丈夫だよぉ。うちの看護婦にそんな変な人がいるわけないでしょ？
@ENG:

@IDX:41304
@OFF:0x74ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　う～ん、まあいいか。それで、御堂さんの様子はどうだったんだ？
@ENG:

@IDX:41306
@OFF:0x756e
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　先輩？　そうだね、表向きは普段と変わらないように見えたよ。
@ENG:

@IDX:41309
@OFF:0x75e6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか。表向きは……か。
@ENG:

@IDX:41311
@OFF:0x7643
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。受け答えとかは普通なんだけど、なんだか無理してるみたいで……。
@ENG:

@IDX:41314
@OFF:0x76bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41316
@OFF:0x770e
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、でもね、外傷とかはなかったよ。
@ENG:

@IDX:41319
@OFF:0x776a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そっか。そこはひとまず安心だな。
@ENG:

@IDX:41321
@OFF:0x77cf
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうだね。あっ、なんだか暗くなっちゃったけど、とりあえずそんなに心配しなくてもいいと思うよ。
@ENG:

@IDX:41324
@OFF:0x7863
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……なのか？
@ENG:

@IDX:41326
@OFF:0x78b8
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩ってね、見た目より強い人だから。
@ENG:

@IDX:41329
@OFF:0x7914
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41331
@OFF:0x7963
@SPK:［真魚］
@JPN:　ちょっと、私の言うこと信じてないんでしょ？
@ENG:

@IDX:41334
@OFF:0x79c5
@SPK:[\protag]
@JPN:　信じてないって言うか、心配って言うか……。
@ENG:

@IDX:41336
@OFF:0x7a34
@SPK:［真魚］
@JPN:　大丈夫だってば。私の方がきみより先輩とのつき合いは長いんだから、もうちょっと信用してよ。
@ENG:

@IDX:41339
@OFF:0x7ac4
@SPK:[\protag]
@JPN:　だな……。
@ENG:

@IDX:41341
@OFF:0x7b13
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……あっ、もうこんな時間だ。ゴメンね？　なんだか長くなっちゃって。
@ENG:

@IDX:41344
@OFF:0x7b91
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、いいんだ。何かあったら連絡してくれって言ったのは僕のほうだからな。おかげで、少し安心したよ。
@ENG:

@IDX:41346
@OFF:0x7c38
@SPK:［真魚］
@JPN:　えへへ……じゃあ、また明日ね。
@ENG:

@IDX:41349
@OFF:0x7c8e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、お休み。
@ENG:

@IDX:41350
@OFF:0x7cde
@SPK:
@JPN:　御堂さんは帰ったのか……。
@ENG:

@IDX:41351
@OFF:0x7d08
@SPK:
@JPN:　これで安心だとは思えないが、それでもホッと胸を　撫で下ろす。
@ENG:

@IDX:41352
@OFF:0x7d54
@SPK:
@JPN:　ようやく、長い夜が終わりそうだ……。
@ENG:

@IDX:41355
@OFF:0x7e32
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだな。手分けして半分ずつ探すか。僕は地下から、真魚は４階から。
@ENG:

@IDX:41357
@OFF:0x7f2f
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　一緒に探してくれるんじゃないの？
@ENG:

@IDX:41360
@OFF:0x7f8d
@SPK:[\protag]
@JPN:　それだと、時間がかかっちゃうだろ？　手分けして探した方が早く見つかるよ、きっと。
@ENG:

@IDX:41362
@OFF:0x8098
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、分かった。でも、ちょっとだけ訂正していい？
@ENG:

@IDX:41365
@OFF:0x8100
@SPK:[\protag]
@JPN:　訂正？　なんかまずいところあったか？
@ENG:

@IDX:41367
@OFF:0x8169
@SPK:［真魚］
@JPN:　私が２階から上を探すから、きみは１階と地下を探して。
@ENG:

@IDX:41370
@OFF:0x81d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　それじゃあ真魚の方が探すところが多くなっちゃうぞ？
@ENG:

@IDX:41372
@OFF:0x82cc
@SPK:［真魚］
@JPN:　だってほら……４階には研究室、３階には病室があるんだし、２階にはナースステーションがあるんだよ？　いかにも誰かと会いそうじゃん。
@ENG:

@IDX:41375
@OFF:0x8384
@SPK:[\protag]
@JPN:　それがどうかしたのか？
@ENG:

@IDX:41377
@OFF:0x83df
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみは正規の職員じゃないから、あんまり人目につかない方がいいと思うんだ。こんな時間だし、身分証もないし……。
@ENG:

@IDX:41380
@OFF:0x8483
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだな……。わざわざ面倒を起こす必要もないか。
@ENG:

@IDX:41382
@OFF:0x856e
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、分担はそれでいいね。
@ENG:

@IDX:41385
@OFF:0x85c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。
@ENG:

@IDX:41387
@OFF:0x860d
@SPK:［真魚］
@JPN:　……じゃあ、終わったらここに戻ってきて。
@ENG:

@IDX:41390
@OFF:0x866d
@SPK:[\protag]
@JPN:　その時は、どっちかが御堂さんと一緒ならいいな。
@ENG:

@IDX:41392
@OFF:0x8756
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうだね。じゃあ、行って来る。
@ENG:

@IDX:41393
@OFF:0x87c4
@SPK:
@JPN:　ビシッと敬礼をしてから、真魚は階段を駆け上って　行った。
@ENG:

@IDX:41394
@OFF:0x880c
@SPK:
@JPN:　……御堂さん、どこにいるのだろう。
@ENG:

@IDX:41395
@OFF:0x883e
@SPK:
@JPN:　地下ではないと思うが……。
@ENG:

@IDX:41396
@OFF:0x88d3
@SPK:
@JPN:　御堂さんの姿を求め、１階を彷徨い歩く。
@ENG:

@IDX:41397
@OFF:0x8979
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:41398
@OFF:0x8989
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41399
@OFF:0x8997
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41400
@OFF:0x89a5
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41401
@OFF:0x89b3
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41402
@OFF:0x89c1
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41403
@OFF:0x89cf
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:41404
@OFF:0x8a9f
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:41405
@OFF:0x8aaf
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41406
@OFF:0x8abd
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

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@OFF:0x8acb
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41408
@OFF:0x8ad9
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41409
@OFF:0x8ae7
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41410
@OFF:0x8af5
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:41411
@OFF:0x8bc5
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:41412
@OFF:0x8bd5
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41413
@OFF:0x8be3
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41414
@OFF:0x8bf1
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41415
@OFF:0x8bff
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41416
@OFF:0x8c0d
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:41417
@OFF:0x8c1b
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:41418
@OFF:0x8c41
@SPK:
@JPN:　結局ここまで、御堂さんの姿はおろか、そこにいた　痕跡すら見つけることができなかった。
@ENG:

@IDX:41419
@OFF:0x8cb7
@SPK:
@JPN:　副院長室には鍵がかかっていて、扉に耳を当てても　中に人の気配は感じられない。
@ENG:

@IDX:41420
@OFF:0x8d13
@SPK:
@JPN:　どうやらここにもいないらしい……。
@ENG:

@IDX:41421
@OFF:0x8d55
@SPK:
@JPN:　一体御堂さんはどこにいるんだ？
@ENG:

@IDX:41422
@OFF:0x8d83
@SPK:
@JPN:　この区画にいなければ、あとは地下か、真魚の探し　ている２階より上の階か……。
@ENG:

@IDX:41423
@OFF:0x8df7
@SPK:
@JPN:　ん？　なんだ、このにおいは？
@ENG:

@IDX:41424
@OFF:0x8e33
@SPK:
@JPN:　廊下の奥の方から、ここには場違いなカビとホコリ　の入り混じったにおいが漂ってきた。
@ENG:

@IDX:41425
@OFF:0x8e95
@SPK:
@JPN:　こんなにおい……昨日まで嗅いだ覚えがない。
@ENG:

@IDX:41426
@OFF:0x8ecf
@SPK:
@JPN:　そもそもカビもホコリも、病人には大敵のはず。
@ENG:

@IDX:41427
@OFF:0x8f0b
@SPK:
@JPN:　それなのに、なぜ病院で……？
@ENG:

@IDX:41428
@OFF:0x8fa6
@SPK:
@JPN:　異臭に誘われて廊下を進むと、微かにドアの開いた　部屋に辿り着いた。
@ENG:

@IDX:41429
@OFF:0x8ff8
@SPK:
@JPN:　……『院長室』？
@ENG:

@IDX:41430
@OFF:0x9018
@SPK:
@JPN:　なぜ院長室からこんなにおいが……。
@ENG:

@IDX:41431
@OFF:0x90c5
@SPK:
@JPN:　室内は荒れ放題に荒れ、一歩足を踏み入れただけで　ホコリが舞い上がる。
@ENG:

@IDX:41432
@OFF:0x9119
@SPK:
@JPN:　ここは、本当に院長室なのか？
@ENG:

@IDX:41433
@OFF:0x9145
@SPK:
@JPN:　作り自体は副院長室に似ているものの、とても人が　使っているようには見えない。
@ENG:

@IDX:41434
@OFF:0x91b1
@SPK:
@JPN:　ここに御堂さんがいるとは思えない。
@ENG:

@IDX:41435
@OFF:0x91e3
@SPK:
@JPN:　だがあまりに異様な部屋の様子に、好奇心を抑える　ことができなかった。
@ENG:

@IDX:41436
@OFF:0x9237
@SPK:
@JPN:　舞い上がるホコリを吸わないように注意しながら、　部屋の奥に足を進めた。
@ENG:

@IDX:41437
@OFF:0x9300
@SPK:
@JPN:　……なんだ、これは？
@ENG:

@IDX:41438
@OFF:0x9324
@SPK:
@JPN:　厚くホコリの積もった机の上に、表紙を無惨に切り　裂かれた本が置いてある。
@ENG:

@IDX:41439
@OFF:0x937c
@SPK:
@JPN:　日……誌？
@ENG:

@IDX:41440
@OFF:0x9396
@SPK:
@JPN:　辛うじて判別できるのは、その２文字だけ。
@ENG:

@IDX:41441
@OFF:0x93ce
@SPK:
@JPN:　誰がこんなことを……。
@ENG:

@IDX:41442
@OFF:0x9406
@SPK:
@JPN:　中には何が書いてあるのだろう？
@ENG:

@IDX:41443
@OFF:0x9434
@SPK:
@JPN:　前半３分の１ほどは表紙ごと切り裂かれているが、　その先の辛うじて切れていないページを開いた。
@ENG:

@IDX:41444
@OFF:0x9522
@SPK:
@JPN:　複雑な化学式と記号の羅列……。
@ENG:

@IDX:41445
@OFF:0x9550
@SPK:
@JPN:　どうやら有機化合物らしいが、これだけではどんな　物質かは分からない。
@ENG:

@IDX:41446
@OFF:0x95c4
@SPK:
@JPN:　次のページは……ここからが本物の日誌らしい。
@ENG:

@IDX:41447
@OFF:0x9600
@SPK:
@JPN:　数字や符丁の羅列がほとんどだが、僅かに日本語が　読み取れる。
@ENG:

@IDX:41448
@OFF:0x965a
@SPK:
@JPN:　『６月１２日
@ENG:

@IDX:41449
@OFF:0x9676
@SPK:
@JPN:　　研究がようやく実験段階までこぎ着けた。
@ENG:

@IDX:41450
@OFF:0x96ae
@SPK:
@JPN:　　最初の治験は、彼女が志願してくれた。
@ENG:

@IDX:41451
@OFF:0x96e4
@SPK:
@JPN:　　秘匿性を考えれば、彼女は適任かもしれない。
@ENG:

@IDX:41452
@OFF:0x9720
@SPK:
@JPN:　　２週間の期限つきで開始。
@ENG:

@IDX:41453
@OFF:0x974a
@SPK:
@JPN:　　彼女の信頼に応えねば……』
@ENG:

@IDX:41454
@OFF:0x9786
@SPK:
@JPN:　日誌と言うよりは、日記か？
@ENG:

@IDX:41455
@OFF:0x97b0
@SPK:
@JPN:　固有名詞抜きの、酷く曖昧な日誌……。
@ENG:

@IDX:41456
@OFF:0x97e4
@SPK:
@JPN:　……実験？　彼女？
@ENG:

@IDX:41457
@OFF:0x9806
@SPK:
@JPN:　なんの実験か、彼女とは誰か、そういうことは一切　書かれていない。
@ENG:

@IDX:41458
@OFF:0x9866
@SPK:
@JPN:　だが日記形式なのはここだけで、先は数字と符丁で　埋め尽くされている。
@ENG:

@IDX:41459
@OFF:0x98ba
@SPK:
@JPN:　多分、書いた本人にしか理解できないだろう。
@ENG:

@IDX:41460
@OFF:0x98f4
@SPK:
@JPN:　他に、日記形式のページは……。
@ENG:

@IDX:41461
@OFF:0x9930
@SPK:
@JPN:　……あった。
@ENG:

@IDX:41462
@OFF:0x995a
@SPK:
@JPN:　『６月２６日
@ENG:

@IDX:41463
@OFF:0x9976
@SPK:
@JPN:　　第一次の治験は終了。
@ENG:

@IDX:41464
@OFF:0x999c
@SPK:
@JPN:　　データにばらつきが見られる。
@ENG:

@IDX:41465
@OFF:0x99ca
@SPK:
@JPN:　　やはり、サンプルの数を揃えてデータの洗い出し　　が必要か？
@ENG:

@IDX:41466
@OFF:0x9a16
@SPK:
@JPN:　　被験者として彼女は充分責を果たしてくれた。
@ENG:

@IDX:41467
@OFF:0x9a52
@SPK:
@JPN:　　彼女の献身に感謝したい』
@ENG:

@IDX:41468
@OFF:0x9a90
@SPK:
@JPN:　次は……
@ENG:

@IDX:41469
@OFF:0x9aae
@SPK:
@JPN:……
@ENG:

@IDX:41470
@OFF:0x9ac6
@SPK:
@JPN:……
@ENG:

@IDX:41471
@OFF:0x9ade
@SPK:
@JPN:……ここか。
@ENG:

@IDX:41472
@OFF:0x9b04
@SPK:
@JPN:　『２月７日
@ENG:

@IDX:41473
@OFF:0x9b1e
@SPK:
@JPN:　　彼女の様子がおかしい。
@ENG:

@IDX:41474
@OFF:0x9b46
@SPK:
@JPN:　　時折ボーッと窓の外を眺めながら独り言を呟いて　　いるらしい。
@ENG:

@IDX:41475
@OFF:0x9b94
@SPK:
@JPN:　　私の前では、そんな様子を見せないのに……。
@ENG:

@IDX:41476
@OFF:0x9bd0
@SPK:
@JPN:　　実験の影響が今になって表れたのだろうか？
@ENG:

@IDX:41477
@OFF:0x9c0a
@SPK:
@JPN:　　とにかく彼女には２４時間集中監視をつける。
@ENG:

@IDX:41478
@OFF:0x9c46
@SPK:
@JPN:　　今は取り越し苦労であることを祈るしかない』
@ENG:

@IDX:41479
@OFF:0x9c9e
@SPK:
@JPN:　『２月１９日
@ENG:

@IDX:41480
@OFF:0x9cba
@SPK:
@JPN:　　彼女の様子は、日に日に酷くなっていく。
@ENG:

@IDX:41481
@OFF:0x9cf2
@SPK:
@JPN:　　大丈夫だとは言うが、休養させた方がいい。
@ENG:

@IDX:41482
@OFF:0x9d2c
@SPK:
@JPN:　　いっそ実験も中断するか？
@ENG:

@IDX:41483
@OFF:0x9d56
@SPK:
@JPN:　　あと数人分のデータが必要だとは思うが、ここら　　が潮時ではないか？
@ENG:

@IDX:41484
@OFF:0x9daa
@SPK:
@JPN:　　私は迷っている……』
@ENG:

@IDX:41485
@OFF:0x9dee
@SPK:
@JPN:　『２月２３日
@ENG:

@IDX:41486
@OFF:0x9e0a
@SPK:
@JPN:　　彼女は明らかに異常だ。
@ENG:

@IDX:41487
@OFF:0x9e32
@SPK:
@JPN:　　私が愚かだった……。
@ENG:

@IDX:41488
@OFF:0x9e58
@SPK:
@JPN:　　彼女には適切な治療を受けさせなければならない　　だろう……』
@ENG:

@IDX:41489
@OFF:0x9ec0
@SPK:
@JPN:　『２月２４日
@ENG:

@IDX:41490
@OFF:0x9edc
@SPK:
@JPN:　　彼女は承諾してくれない。
@ENG:

@IDX:41491
@OFF:0x9f06
@SPK:
@JPN:　　私から直接伝えたのだが、何を勘違いしたのか、　　捨てられると思ったらしい。
@ENG:

@IDX:41492
@OFF:0x9f62
@SPK:
@JPN:　　次に予定していた被験者が女性であったことも、　　誤解を招いた要因だろう。
@ENG:

@IDX:41493
@OFF:0x9fbc
@SPK:
@JPN:　　私はただ、彼女を癒したいだけなのに……。
@ENG:

@IDX:41494
@OFF:0x9ff6
@SPK:
@JPN:　　明日、もう一度……』
@ENG:

@IDX:41495
@OFF:0xa03a
@SPK:
@JPN:　……ここで、日誌は終わっている。
@ENG:

@IDX:41496
@OFF:0xa06a
@SPK:
@JPN:　以降のページは、全て白紙のまま……。
@ENG:

@IDX:41497
@OFF:0xa09e
@SPK:
@JPN:　実験のことはおろか、被験者がその後どうなったか　すら書いてない。
@ENG:

@IDX:41498
@OFF:0xa102
@SPK:
@JPN:　ないのか？
@ENG:

@IDX:41499
@OFF:0xa122
@SPK:
@JPN:　なにか……
@ENG:

@IDX:41500
@OFF:0xa142
@SPK:
@JPN:……
@ENG:

@IDX:41501
@OFF:0xa15a
@SPK:
@JPN:……ん？
@ENG:

@IDX:41502
@OFF:0xa1e1
@SPK:
@JPN:　この写真は……。
@ENG:

@IDX:41503
@OFF:0xa201
@SPK:
@JPN:　日誌に挟んであった一枚の写真。
@ENG:

@IDX:41504
@OFF:0xa22f
@SPK:
@JPN:　これが日誌の中に出てきた女性だろうか？
@ENG:

@IDX:41505
@OFF:0xa265
@SPK:
@JPN:　……間違いない。
@ENG:

@IDX:41506
@OFF:0xa285
@SPK:
@JPN:　裏に『Ｎｏ．１　Ｃ．Ｔ』と書いてある。
@ENG:

@IDX:41507
@OFF:0xa2cb
@SPK:
@JPN:　しかし……どこかで見たことのある女性だ。
@ENG:

@IDX:41508
@OFF:0xa303
@SPK:
@JPN:　どこか憂いを含んだ瞳……。
@ENG:

@IDX:41509
@OFF:0xa32d
@SPK:
@JPN:　……そうか！　御堂さんに似ているのか。
@ENG:

@IDX:41510
@OFF:0xa363
@SPK:
@JPN:　顔はともかく、全体の雰囲気が……。
@ENG:

@IDX:41511
@OFF:0xa41e
@SPK:
@JPN:　……しまった！
@ENG:

@IDX:41512
@OFF:0xa43c
@SPK:
@JPN:　重大なことを忘れていた。
@ENG:

@IDX:41513
@OFF:0xa464
@SPK:
@JPN:　今は御堂さんを探している最中だった。
@ENG:

@IDX:41514
@OFF:0xa498
@SPK:
@JPN:　そのために、こんなところに来たんじゃないか！
@ENG:

@IDX:41515
@OFF:0xa4e4
@SPK:
@JPN:　こんな場所で道草を食っている場合ではない。
@ENG:

@IDX:41516
@OFF:0xa51e
@SPK:
@JPN:　少なくとも、ここに御堂さんはいないんだ。
@ENG:

@IDX:41517
@OFF:0xa556
@SPK:
@JPN:　あと残っているのは……地下か。
@ENG:

@IDX:41518
@OFF:0xa584
@SPK:
@JPN:　いないとは思うが、念のために行ってみよう……。　
@ENG:

@IDX:41519
@OFF:0xa67f
@SPK:
@JPN:　念のために来てみたが、やはり人の気配らしきもの　は感じられない。
@ENG:

@IDX:41520
@OFF:0xa6df
@SPK:
@JPN:　こんな場所にいるのだろうか？
@ENG:

@IDX:41521
@OFF:0xa70b
@SPK:
@JPN:　こんな、死体しかないような場所に……。
@ENG:

@IDX:41522
@OFF:0xa741
@SPK:
@JPN:　今頃、真魚が見つけているのではないか？
@ENG:

@IDX:41523
@OFF:0xa777
@SPK:
@JPN:　だとすれば、地下を見回る必要など……。
@ENG:

@IDX:41525
@OFF:0xa808
@SPK:［嫌がる女の声］
@JPN:　ぅぅっ、ぅぅぅぅぅ……いや……イヤァ……。
@ENG:

@IDX:41527
@OFF:0xa881
@SPK:［興奮した女の声］
@JPN:　フフフ……フフフフフ……。
@ENG:

@IDX:41528
@OFF:0xa8d7
@SPK:
@JPN:　……今のは？
@ENG:

@IDX:41529
@OFF:0xa8f3
@SPK:
@JPN:　押し殺したすすり泣きと不気味な含み笑い、二つの　異なる声が小さく廊下に響き渡った。
@ENG:

@IDX:41530
@OFF:0xa955
@SPK:
@JPN:　どちらも、明らかに女性の声……。
@ENG:

@IDX:41531
@OFF:0xa985
@SPK:
@JPN:　こんな場所に、誰が？
@ENG:

@IDX:41532
@OFF:0xaa10
@SPK:
@JPN:　一つ一つのドアを確認して回る。
@ENG:

@IDX:41533
@OFF:0xaa3e
@SPK:
@JPN:　更衣室は鍵がかかっていなかったが、中には誰の姿　もなかった。
@ENG:

@IDX:41534
@OFF:0xaa8a
@SPK:
@JPN:　誰もいるはずがない……。
@ENG:

@IDX:41535
@OFF:0xaab2
@SPK:
@JPN:　さっきの声は、きっと空耳だ……。
@ENG:

@IDX:41536
@OFF:0xab0c
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41537
@OFF:0xab26
@SPK:
@JPN:　霊安室のノブが、何の手応えもなく回転した。
@ENG:

@IDX:41538
@OFF:0xab60
@SPK:
@JPN:　夜、すすり泣き、含み笑い、霊安室……。
@ENG:

@IDX:41539
@OFF:0xab96
@SPK:
@JPN:　非科学的な想像が、どうしても抑えられない。
@ENG:

@IDX:41540
@OFF:0xabe0
@SPK:
@JPN:　だが、僅かに好奇心が勝った。
@ENG:

@IDX:41541
@OFF:0xac0c
@SPK:
@JPN:　それから、責任感も……。
@ENG:

@IDX:41542
@OFF:0xac34
@SPK:
@JPN:　ノブを回したまま固まっていた腕を動かし、そっと　ドアを引き開ける。
@ENG:

@IDX:41543
@OFF:0xad4c
@SPK:
@JPN:　そこには、凄惨で淫靡な光景が広がっていた。
@ENG:

@IDX:41544
@OFF:0xad86
@SPK:
@JPN:　裸で台に縛りつけられた御堂さん……。
@ENG:

@IDX:41545
@OFF:0xadba
@SPK:
@JPN:　彼女を後ろから責める副院長……。
@ENG:

@IDX:41546
@OFF:0xadea
@SPK:
@JPN:　冷え切った室内の空気に晒されながら、御堂さんの　肌は火照ったように色づいている。
@ENG:

@IDX:41548
@OFF:0xae93
@SPK:［千草］
@JPN:　どうかしら？　霊安室でお仕置きされる気分は……ひんやりとした空気が気持ちイイでしょ？
@ENG:

@IDX:41550
@OFF:0xaf2c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　イヤ、イヤイヤイヤァ！　ヤメテ……やめてください！　もう許して……イヤァァ！
@ENG:

@IDX:41552
@OFF:0xafbd
@SPK:［千草］
@JPN:　何が嫌なの？　ここをこんなにしてるクセに……。
@ENG:

@IDX:41554
@OFF:0xb030
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あふっ！　イヤ……もう、許して……。
@ENG:

@IDX:41556
@OFF:0xb099
@SPK:［千草］
@JPN:　ホント、浅ましいわね……こんな場所でも感じちゃうなんて。さしずめ淫乱女ってところかしら？
@ENG:

@IDX:41558
@OFF:0xb136
@SPK:［悠紀］
@JPN:　イヤ……あっ、ふぁぁぁぁ！
@ENG:

@IDX:41559
@OFF:0xb182
@SPK:
@JPN:　この時になって、部屋の中にいるもう一人の人物の　存在に気づいた。
@ENG:

@IDX:41560
@OFF:0xb1d2
@SPK:
@JPN:　薄暗がりの中、二人の目の前に横たわる男性。
@ENG:

@IDX:41561
@OFF:0xb20c
@SPK:
@JPN:　傍らであれだけの痴態を見せつけられて、なぜ何も　せずにじっとしていられるのか？
@ENG:

@IDX:41562
@OFF:0xb26a
@SPK:
@JPN:　なぜ興奮も動揺も見せずに、身じろぎ一つしないで　横たわっていられるのか……。
@ENG:

@IDX:41563
@OFF:0xb2d6
@SPK:
@JPN:　動かないのではない……。
@ENG:

@IDX:41564
@OFF:0xb2fe
@SPK:
@JPN:　興奮しないのではない……。
@ENG:

@IDX:41565
@OFF:0xb328
@SPK:
@JPN:　動揺しないのではない……。
@ENG:

@IDX:41566
@OFF:0xb352
@SPK:
@JPN:　できないのだ……。
@ENG:

@IDX:41567
@OFF:0xb388
@SPK:
@JPN:　……死んでいるから。
@ENG:

@IDX:41569
@OFF:0xb3f5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はぁ、はぁ、はぁ……おね、がい……もう、やめて……。
@ENG:

@IDX:41571
@OFF:0xb46e
@SPK:［千草］
@JPN:　何を言ってるの？　こんなに濡らしてるくせに。
@ENG:

@IDX:41573
@OFF:0xb4df
@SPK:［千草］
@JPN:　それとも興奮してるのかしら？　こんな異常な状況で欲情するなんて、ほんとどうしようもない淫乱ね。
@ENG:

@IDX:41575
@OFF:0xb582
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そ、んな、んあっ……ちが、います！　お願い……やめてぇ！
@ENG:

@IDX:41577
@OFF:0xb5ff
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、淫乱女のご希望通り、ここをイッパイに満たしてあげようかしら？
@ENG:

@IDX:41579
@OFF:0xb688
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ひっ！？　い、イヤァ！　それだけはイヤァァ！
@ENG:

@IDX:41581
@OFF:0xb6f9
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ……きっと気持ちいいわよ？　あなたの熱くなった部分と冷たい肉塊……。たぶん相性ピッタリね。
@ENG:

@IDX:41583
@OFF:0xb79e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　やめて！　イヤ、イヤァァァァ！！
@ENG:

@IDX:41584
@OFF:0xb7f4
@SPK:
@JPN:　部屋に御堂さんの半狂乱の悲鳴が響き渡る。
@ENG:

@IDX:41585
@OFF:0xb82c
@SPK:
@JPN:　そんな、まさか……。
@ENG:

@IDX:41586
@OFF:0xb850
@SPK:
@JPN:　いや、副院長の意図がどうであれ、止めないと！
@ENG:

@IDX:41588
@OFF:0xb9c3
@SPK:［千草］
@JPN:　誰！？
@ENG:

@IDX:41591
@OFF:0xba01
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長、御堂さんから離れてください。
@ENG:

@IDX:41593
@OFF:0xba6a
@SPK:［千草］
@JPN:　あ、あなた、どうしてこんなところに……。
@ENG:

@IDX:41596
@OFF:0xbaca
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいから御堂さんから離れてください。
@ENG:

@IDX:41598
@OFF:0xbb33
@SPK:［千草］
@JPN:　……何か誤解してるんじゃない？　これは……。
@ENG:

@IDX:41601
@OFF:0xbb97
@SPK:[\protag]
@JPN:　言い訳なら後で聞きます。さあ、早く御堂さんから離れてください。
@ENG:

@IDX:41603
@OFF:0xbc1a
@SPK:［千草］
@JPN:　…………分かったわ。
@ENG:

@IDX:41604
@OFF:0xbcbb
@SPK:
@JPN:　思っていたより素直に副院長は御堂さんから離れて　いった。
@ENG:

@IDX:41605
@OFF:0xbd03
@SPK:
@JPN:　どんな理由があるにせよ、これは許されていい行為　じゃない。
@ENG:

@IDX:41606
@OFF:0xbd4d
@SPK:
@JPN:　今は僕の言葉に従っているが、副院長がいつまでも　従順な態度をとり続けるとは思えない。
@ENG:

@IDX:41607
@OFF:0xbdb1
@SPK:
@JPN:　御堂さんを連れて早くこの場から離れたほうがいい　だろう。
@ENG:

@IDX:41610
@OFF:0xbe35
@SPK:[\protag]
@JPN:　大丈夫ですか？
@ENG:

@IDX:41612
@OFF:0xbe88
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、だ、大丈夫です……。
@ENG:

@IDX:41615
@OFF:0xbed8
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょっと待ってくださいね。すぐにロープをほどきますから。
@ENG:

@IDX:41617
@OFF:0xbf55
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ……はい、ありがとうございます……。
@ENG:

@IDX:41618
@OFF:0xc04f
@SPK:
@JPN:　御堂さんの身体にサマージャケットをかける。
@ENG:

@IDX:41619
@OFF:0xc089
@SPK:
@JPN:　拘束されているとは言え、僕の前で裸身を晒し続け　させるわけにはいかない。
@ENG:

@IDX:41620
@OFF:0xc0e1
@SPK:
@JPN:　不安そうな視線を向けてくる御堂さんに、僕は安心　していいんですよと、微笑みで応える。
@ENG:

@IDX:41621
@OFF:0xc145
@SPK:
@JPN:　副院長は、霊安室の隅から、ただジッとその様子を　見ていた。
@ENG:

@IDX:41623
@OFF:0xc1d8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、あの……どうしてこんなところに？
@ENG:

@IDX:41626
@OFF:0xc234
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚から連絡を受けたんです。御堂さんが見回りに行ったまま戻ってこないって。
@ENG:

@IDX:41628
@OFF:0xc2c3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　じゃ、じゃあ私を探すためにわざわざ？
@ENG:

@IDX:41632
@OFF:0xc36b
@SPK:[\protag]
@JPN:よっと……これで良し。
@ENG:

@IDX:41634
@OFF:0xc3c4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、ありがとうございます……。
@ENG:

@IDX:41637
@OFF:0xc41a
@SPK:[\protag]
@JPN:　とりあえずここから出ましょう。確か更衣室が開いてたはずですから、そこで着替えればいい。
@ENG:

@IDX:41639
@OFF:0xc4b5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　は、はい……。
@ENG:

@IDX:41640
@OFF:0xc54e
@SPK:
@JPN:　温かみの欠片も感じられないような視線で、ギッと　御堂さんを睨む副院長。
@ENG:

@IDX:41641
@OFF:0xc5a4
@SPK:
@JPN:　その視線から守るように彼女の肩を抱いて、僕たち　は霊安室をあとにした。
@ENG:

@IDX:41642
@OFF:0xc6c5
@SPK:
@JPN:　御堂さんが更衣室で着替えている間、衛兵のように　大人しく廊下で待つ。
@ENG:

@IDX:41643
@OFF:0xc719
@SPK:
@JPN:　副院長は後始末でもしているのか、まだ霊安室から　出てこない。
@ENG:

@IDX:41645
@OFF:0xc826
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの……着替え、終わりました……。
@ENG:

@IDX:41648
@OFF:0xc880
@SPK:[\protag]
@JPN:　早かったですね？　シャワー、浴びなくていいんですか？
@ENG:

@IDX:41650
@OFF:0xc8f9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。ご心配をおかけしました……えと、これ、ジャケット、ありがとうございました……。
@ENG:

@IDX:41653
@OFF:0xc985
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、どうも……。
@ENG:

@IDX:41655
@OFF:0xc9dc
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41658
@OFF:0xca1e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……こんな場所じゃ何だから、ロビーに行きませんか？　こんなところ……いつまでもいる場所じゃありません。
@ENG:

@IDX:41660
@OFF:0xcacd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……はい。
@ENG:

@IDX:41663
@OFF:0xcc37
@SPK:[\protag]
@JPN:　……身体は大丈夫ですか？
@ENG:

@IDX:41665
@OFF:0xcc94
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。縛られてたところが少し痛みますけど……大丈夫です。
@ENG:

@IDX:41668
@OFF:0xcd04
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……良かった。
@ENG:

@IDX:41670
@OFF:0xcd61
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの……。
@ENG:

@IDX:41672
@OFF:0xcdb8
@SPK:［女の声］
@JPN:　あっ！　先輩だぁ！
@ENG:

@IDX:41674
@OFF:0xcf3a
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう、どこ行ってたのぉ？　なかなか戻ってこないから、心配したよぉ！
@ENG:

@IDX:41676
@OFF:0xd0ea
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい。副院長先生とお話ししてたから……。
@ENG:

@IDX:41678
@OFF:0xd288
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ホント？
@ENG:

@IDX:41681
@OFF:0xd2cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。お前、副院長室は覗かなかったんだろ？
@ENG:

@IDX:41683
@OFF:0xd468
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、まあ……。
@ENG:

@IDX:41685
@OFF:0xd4bd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　大事なお話だったから、途中で連絡もできなくて……。
@ENG:

@IDX:41687
@OFF:0xd65d
@SPK:［真魚］
@JPN:　む、むぅ……それならしょうがないけどさ……。
@ENG:

@IDX:41689
@OFF:0xd6ce
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ホントにごめんなさい。心配かけちゃったね？
@ENG:

@IDX:41691
@OFF:0xd86a
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、私より彼が凄く心配してたんだよ？　先輩はもう子供じゃないから大丈夫だって言ってるのに……。
@ENG:

@IDX:41694
@OFF:0xd900
@SPK:[\protag]
@JPN:　おいおい、なに言ってるんだ……それは真魚だろ？　僕の顔を見るなり泣き出したの、どこのどいつだよ？
@ENG:

@IDX:41696
@OFF:0xdad2
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、私、泣いたりしてないもん！
@ENG:

@IDX:41699
@OFF:0xdb28
@SPK:[\protag]
@JPN:　いーや、泣いてたよ。
@ENG:

@IDX:41701
@OFF:0xdcaa
@SPK:［真魚］
@JPN:　泣いてない！
@ENG:

@IDX:41704
@OFF:0xdcee
@SPK:[\protag]
@JPN:　泣いた。
@ENG:

@IDX:41706
@OFF:0xde64
@SPK:［真魚］
@JPN:　泣いてない！！
@ENG:

@IDX:41709
@OFF:0xdeaa
@SPK:[\protag]
@JPN:　泣いた。
@ENG:

@IDX:41711
@OFF:0xdef7
@SPK:［真魚］
@JPN:　泣いてないったら泣いてないの！！！！
@ENG:

@IDX:41713
@OFF:0xe089
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……プッ！
@ENG:

@IDX:41715
@OFF:0xe205
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どうしたの、先輩？
@ENG:

@IDX:41717
@OFF:0xe260
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクス……だって真魚ちゃん、目元に涙のあとが……。
@ENG:

@IDX:41719
@OFF:0xe406
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっ！　ウソ！？
@ENG:

@IDX:41721
@OFF:0xe588
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ウ・ソ。やっぱり、泣いちゃったんだ？
@ENG:

@IDX:41723
@OFF:0xe71e
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ……ず、ズルイよぉ！
@ENG:

@IDX:41725
@OFF:0xe77b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクス……ごめんね？　でも、真魚ちゃん。
@ENG:

@IDX:41727
@OFF:0xe913
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:41729
@OFF:0xe95c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ありがとう。私のこと、そんなに心配してくれて……。
@ENG:

@IDX:41731
@OFF:0xeb04
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんな……お礼なんて言われるようなことじゃ……。
@ENG:

@IDX:41733
@OFF:0xeb79
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ううん。ホントに嬉しいの。だから、ありがとう。
@ENG:

@IDX:41735
@OFF:0xebec
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……。
@ENG:

@IDX:41737
@OFF:0xed68
@SPK:［真魚］
@JPN:　でも、なんか……エヘヘヘ。そんな風に改まってお礼を言われちゃうと……あは……なんだか照れちゃうな。
@ENG:

@IDX:41739
@OFF:0xef38
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ……そうそう。真魚ちゃんは、そうやって笑ってる方が可愛いわよ？　……そう思いませんか？
@ENG:

@IDX:41742
@OFF:0xefcc
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。僕も前に同じことを真魚に言ったような気がします。
@ENG:

@IDX:41744
@OFF:0xf047
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あら、そんなこと言われたの？　良かったわね真魚ちゃん。
@ENG:

@IDX:41746
@OFF:0xf1ef
@SPK:［真魚］
@JPN:　あうぅぅぅ……。なんか二人して私のこと子供扱いしてない？
@ENG:

@IDX:41749
@OFF:0xf25f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ははは……。気のせいだって。ね、御堂さん？
@ENG:

@IDX:41751
@OFF:0xf2ce
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクスッ……。ええ、もちろん。
@ENG:

@IDX:41753
@OFF:0xf333
@SPK:［真魚］
@JPN:　むうぅぅぅ……。
@ENG:

@IDX:41755
@OFF:0xf388
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクスッ……。
@ENG:

@IDX:41757
@OFF:0xf50a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あっ、そう言えば真魚ちゃん、お仕事は？
@ENG:

@IDX:41759
@OFF:0xf69e
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？
@ENG:

@IDX:41761
@OFF:0xf816
@SPK:［真魚］
@JPN:　……あっ、そうだ！　次、私が巡回する番だ！
@ENG:

@IDX:41764
@OFF:0xf878
@SPK:[\protag]
@JPN:　巡回って、いま見て回ったばかりだろ？
@ENG:

@IDX:41766
@OFF:0xfa0a
@SPK:［真魚］
@JPN:　ただ見て回るだけじゃないの！　患者さんによっては、点滴を替えたり……とにかく私、もう戻らないと！　先輩も……。
@ENG:

@IDX:41768
@OFF:0xfbe6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私、ちょっと彼に話があるから……それが終わったら、すぐに戻るわ。
@ENG:

@IDX:41770
@OFF:0xfd94
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう？　じゃあ、みんなにもそう言っておくね！
@ENG:

@IDX:41772
@OFF:0xfe05
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お仕事、頑張ってね。
@ENG:

@IDX:41775
@OFF:0xff3e
@SPK:[\protag]
@JPN:　毎度ながら、慌ただしい奴……。
@ENG:

@IDX:41777
@OFF:0x10066
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、そうですね。……でも、とってもいい子ですよ……。
@ENG:

@IDX:41780
@OFF:0x100d4
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……本当に……。
@ENG:

@IDX:41782
@OFF:0x1012d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41785
@OFF:0x1016f
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………御堂さん。
@ENG:

@IDX:41787
@OFF:0x101c6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……はい。
@ENG:

@IDX:41790
@OFF:0x10213
@SPK:[\protag]
@JPN:　……僕に話って、例の？
@ENG:

@IDX:41792
@OFF:0x102e8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ……実は、昨日の約束を……なかったことにしていただきたくて……。
@ENG:

@IDX:41795
@OFF:0x10364
@SPK:[\protag]
@JPN:　な、なかったことって……まさか！　副院長にあんなことをされたのは……。
@ENG:

@IDX:41797
@OFF:0x10465
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、違います！！　そのこととは関係ありません……。
@ENG:

@IDX:41800
@OFF:0x104d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もちろん、警察には行くんですよね？
@ENG:

@IDX:41802
@OFF:0x105b8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私、あの……。
@ENG:

@IDX:41805
@OFF:0x105fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんですか？　まさか、泣き寝入りする気じゃあ……。
@ENG:

@IDX:41807
@OFF:0x1067b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……警察には、行きません……。
@ENG:

@IDX:41810
@OFF:0x106d1
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうして！？　あんなことされたのに……。
@ENG:

@IDX:41812
@OFF:0x1073e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あれは、私のミスだから……。
@ENG:

@IDX:41815
@OFF:0x10792
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなの嘘です！　ミスをしたからと言って、あんな罰を与える病院が一体どこにあると言うんですか！？　あれは立派な暴行で……。
@ENG:

@IDX:41817
@OFF:0x10855
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……お願いします、あなたさえ黙っていてくれれば……。
@ENG:

@IDX:41820
@OFF:0x108c1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ひょっとして、副院長をかばってるんですか？
@ENG:

@IDX:41822
@OFF:0x109aa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ち、違います！　私は……。
@ENG:

@IDX:41825
@OFF:0x109fc
@SPK:[\protag]
@JPN:　だったら何で……。
@ENG:

@IDX:41827
@OFF:0x10acd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41830
@OFF:0x10b0f
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もういいです。御堂さんに訴える気がないのなら、僕にはどうしようもないですから。
@ENG:

@IDX:41832
@OFF:0x10c1c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ありがとうございます。それと、一つお願いが……。
@ENG:

@IDX:41835
@OFF:0x10c88
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かってます。さっきのこと、真魚に言わないで欲しいんですよね？
@ENG:

@IDX:41837
@OFF:0x10d0b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうです……でも、よく分かりましたね。
@ENG:

@IDX:41840
@OFF:0x10d69
@SPK:[\protag]
@JPN:　さっき真魚に戻ってこなかった理由を聞かれた時、副院長と話してたって言いましたよね？　話す気があるんなら、その時に教えたんじゃないかなって。
@ENG:

@IDX:41842
@OFF:0x10eb2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……。
@ENG:

@IDX:41845
@OFF:0x10efa
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、あまり人に話すことでもありませんしね……。
@ENG:

@IDX:41847
@OFF:0x10f6f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……勝手なことばかり言ってしまって、本当にごめんなさい。私……。
@ENG:

@IDX:41850
@OFF:0x10fe7
@SPK:[\protag]
@JPN:　もういいんですよ。じゃあ僕、部屋に帰りますから……。
@ENG:

@IDX:41852
@OFF:0x110d3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……待って！
@ENG:

@IDX:41855
@OFF:0x1112a
@SPK:[\protag]
@JPN:　……話って何ですか？
@ENG:

@IDX:41857
@OFF:0x11183
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい……先程はありがとうございました。それで、厚かましいようで申し訳ないんですけど、一つお願いが……。
@ENG:

@IDX:41860
@OFF:0x11221
@SPK:[\protag]
@JPN:　さっきのこと、真魚には言わないで欲しいんですよね？
@ENG:

@IDX:41862
@OFF:0x1130e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ど、どうして分かったんですか？
@ENG:

@IDX:41865
@OFF:0x11364
@SPK:[\protag]
@JPN:　さっき真魚に戻ってこなかった理由を聞かれた時、副院長と話してたって言いましたよね？　話す気があるんなら、その時に教えたんじゃないかなって。
@ENG:

@IDX:41867
@OFF:0x114a9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あっ、それで……。
@ENG:

@IDX:41870
@OFF:0x114f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、話して欲しくないだろうとも思ったし……でも、さっきのアレ、何だったんですか？
@ENG:

@IDX:41872
@OFF:0x11600
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そ、それは……。
@ENG:

@IDX:41875
@OFF:0x11648
@SPK:[\protag]
@JPN:　……言えないことなんですか？
@ENG:

@IDX:41877
@OFF:0x11723
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ごめんなさい……私がミスしたからとしか……。
@ENG:

@IDX:41880
@OFF:0x1178b
@SPK:[\protag]
@JPN:　もちろん、警察には行くんですよね？
@ENG:

@IDX:41882
@OFF:0x117f2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私、あの……。
@ENG:

@IDX:41885
@OFF:0x11838
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんですか？　まさか、泣き寝入りする気じゃあ……。
@ENG:

@IDX:41887
@OFF:0x118b5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……警察には、行きません……。
@ENG:

@IDX:41890
@OFF:0x1190b
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうして！？　あんなことされたのに……。
@ENG:

@IDX:41892
@OFF:0x11978
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あれは、私のミスだから……。
@ENG:

@IDX:41895
@OFF:0x119cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　関係ありませんよ！　どんなミスをしたのか知りませんけど、あれは立派な暴行で……。
@ENG:

@IDX:41897
@OFF:0x11a61
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お願いします、あなたさえ黙っていてくれれば……。
@ENG:

@IDX:41900
@OFF:0x11ac9
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ひょっとして、副院長をかばってるんですか？
@ENG:

@IDX:41902
@OFF:0x11bb2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ち、違います！　私は……。
@ENG:

@IDX:41905
@OFF:0x11c04
@SPK:[\protag]
@JPN:　だったら何で……。
@ENG:

@IDX:41907
@OFF:0x11cd5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:41910
@OFF:0x11d17
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もういいです。御堂さんに訴える気がないのなら、僕にはどうしようもないですから。
@ENG:

@IDX:41912
@OFF:0x11dae
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい……せっかく助けていただいたのに……。
@ENG:

@IDX:41915
@OFF:0x11e18
@SPK:[\protag]
@JPN:　もういいんですよ。じゃあ僕、部屋に帰りますから……。
@ENG:

@IDX:41917
@OFF:0x11f04
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……待って！
@ENG:

@IDX:41918
@OFF:0x11f5a
@SPK:
@JPN:　部屋に帰ろうと御堂さんに背を向けた瞬間、背中に　軽い衝撃を感じた。
@ENG:

@IDX:41919
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@SPK:
@JPN:　柔らかく温かい感触と共に、小さく弱々しい震えが　伝わってくる。
@ENG:

@IDX:41920
@OFF:0x11ffa
@SPK:
@JPN:　……泣いている。
@ENG:

@IDX:41921
@OFF:0x1201a
@SPK:
@JPN:　微かな嗚咽が、しかしはっきりと耳に届いた。
@ENG:

@IDX:41923
@OFF:0x120fa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　うっ……うぅぅっ……。
@ENG:

@IDX:41926
@OFF:0x12148
@SPK:[\protag]
@JPN:　……御堂さん？
@ENG:

@IDX:41928
@OFF:0x1219b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ゴメン、なさい……ちょっとだけ、甘えさせてください……。
@ENG:

@IDX:41931
@OFF:0x1220b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ど、どうぞ。
@ENG:

@IDX:41933
@OFF:0x12260
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あり……がとう……。
@ENG:

@IDX:41934
@OFF:0x122a6
@SPK:
@JPN:　張り詰めていた糸が切れたのだろう。
@ENG:

@IDX:41935
@OFF:0x122d8
@SPK:
@JPN:　真魚の前では、気丈にも笑顔を見せていた御堂さん　だが、今、僕の背中にいるのは、普通の女性と何ら　変わらない彼女だった。
@ENG:

@IDX:41936
@OFF:0x1235e
@SPK:
@JPN:　つらそうな……聞いているだけで悲しくなる嗚咽が　夜気を震わせる。
@ENG:

@IDX:41937
@OFF:0x123c0
@SPK:
@JPN:　許せない……。
@ENG:

@IDX:41938
@OFF:0x123de
@SPK:
@JPN:　御堂さんが何をしたのかは知らないが、あんな風に　嬲ることはないではないか。
@ENG:

@IDX:41939
@OFF:0x12448
@SPK:
@JPN:　ギュッと拳を握る。
@ENG:

@IDX:41940
@OFF:0x1246a
@SPK:
@JPN:　声はかけない……かけるべき言葉が、何も浮かんで　来ない。
@ENG:

@IDX:41941
@OFF:0x124b2
@SPK:
@JPN:　思いつかないまま、ただ黙って拳を握っている。
@ENG:

@IDX:41942
@OFF:0x12500
@SPK:
@JPN:　……どのくらいそうしていただろう。
@ENG:

@IDX:41943
@OFF:0x12532
@SPK:
@JPN:　徐々に嗚咽が小さくなり、背中から伝わるしゃくり　上げる声も、少しずつその間隔が広がっていく。
@ENG:

@IDX:41945
@OFF:0x125e7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ありがとう、ございます……もう、大丈夫です……。
@ENG:

@IDX:41948
@OFF:0x1264f
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ホントに？
@ENG:

@IDX:41950
@OFF:0x126a2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい……ごめんなさい。甘えてしまって……。
@ENG:

@IDX:41953
@OFF:0x12704
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいんですよそんなこと。それより、御堂さ……。
@ENG:

@IDX:41955
@OFF:0x12777
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ダメ！　振り向かないでください……きっと私、酷い顔してるから……。
@ENG:

@IDX:41958
@OFF:0x127f1
@SPK:[\protag]
@JPN:　たとえ酷い顔をしてたって、御堂さんは御堂さんです。そんなの僕は気にしません。
@ENG:

@IDX:41960
@OFF:0x12882
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あなたが気にしなくても、私が気にするんです……。
@ENG:

@IDX:41963
@OFF:0x128ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:41965
@OFF:0x1293d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんな心配そうな声を出さないでください。私、自分が心配されるの、苦手なんです……。
@ENG:

@IDX:41968
@OFF:0x129c7
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん……。
@ENG:

@IDX:41970
@OFF:0x12a1a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お願い……このまま、部屋に戻ってください……振り向かないでこのまま……。
@ENG:

@IDX:41973
@OFF:0x12a9a
@SPK:[\protag]
@JPN:　だけど……。
@ENG:

@IDX:41975
@OFF:0x12aeb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お願いします……。
@ENG:

@IDX:41978
@OFF:0x12b35
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かりました。でも、一つだけ聞いてもいいですか？
@ENG:

@IDX:41980
@OFF:0x12bae
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……なんですか？
@ENG:

@IDX:41983
@OFF:0x12bf6
@SPK:[\protag]
@JPN:　ホントに大丈夫なんですね？
@ENG:

@IDX:41985
@OFF:0x12c55
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。あなたから元気をもらいましたから……。
@ENG:

@IDX:41988
@OFF:0x12cb9
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:41990
@OFF:0x12d02
@SPK:［悠紀］
@JPN:　い、いえ。なんでもありません……とにかく、私はもう大丈夫ですから。
@ENG:

@IDX:41993
@OFF:0x12d7c
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……じゃあ、僕はこれで……。
@ENG:

@IDX:41995
@OFF:0x12de7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい……ありがとうございました……。
@ENG:

@IDX:41996
@OFF:0x12e94
@SPK:
@JPN:　そっと突き放すように押して、御堂さんは背中から　離れた。
@ENG:

@IDX:41997
@OFF:0x12edc
@SPK:
@JPN:　約束通り、振り向かない。
@ENG:

@IDX:41998
@OFF:0x12f04
@SPK:
@JPN:　振り向きたい衝動を抑えながらロビーを抜けると、　走って病院から離れた……。
@ENG:

@IDX:41999
@OFF:0x12ff5
@SPK:
@JPN:　御堂さんの嗚咽が、耳から離れない。
@ENG:

@IDX:42000
@OFF:0x13027
@SPK:
@JPN:　あんな悲しそうな泣き声は、初めて聞いた……。
@ENG:

@IDX:42001
@OFF:0x13063
@SPK:
@JPN:　それだけ、つらかったのだろう……。
@ENG:

@IDX:42002
@OFF:0x130a5
@SPK:
@JPN:　同時に副院長への怒りが、徐々に膨らんでいく。
@ENG:

@IDX:42003
@OFF:0x130e1
@SPK:
@JPN:　何をしたのかは知らない……。
@ENG:

@IDX:42004
@OFF:0x1310d
@SPK:
@JPN:　だが、どれほどの失敗をしたとしても、あんな罰を　与えることはないのではないか？
@ENG:

@IDX:42005
@OFF:0x1316b
@SPK:
@JPN:　あのまま放っておけば、何をされていたか……。
@ENG:

@IDX:42006
@OFF:0x131c0
@SPK:
@JPN:　やはり彼女が知っている秘密のせいだろうか？
@ENG:

@IDX:42007
@OFF:0x131fa
@SPK:
@JPN:　……もしそうだとすると、副院長は一体何を隠そう　としているんだ？
@ENG:

@IDX:42008
@OFF:0x1324a
@SPK:
@JPN:　御堂さんを睨む副院長の目は尋常ではなかった。
@ENG:

@IDX:42009
@OFF:0x13286
@SPK:
@JPN:　彼女にあんな仕打ちをしてまで口止めしたいような　秘密が、副院長にはあると言うのか？
@ENG:

@IDX:42010
@OFF:0x132f6
@SPK:
@JPN:　今夜の出来事は、胸にしまっておいた方がいいかも　しれない。
@ENG:

@IDX:42011
@OFF:0x13340
@SPK:
@JPN:　御堂さんが話そうとしないのは、つまりはそういう　ことなのだろう。
@ENG:

@IDX:42012
@OFF:0x13390
@SPK:
@JPN:　彼女が全てを話してくれる気になるまでは、忘れて　いよう……。
@ENG:

@IDX:42013
@OFF:0x133f1
@SPK:
@JPN:　確かにこんなこと、真魚には教えられない。
@ENG:

@IDX:42014
@OFF:0x13429
@SPK:
@JPN:　僕でさえこれほどまで怒りが込み上げてくるのに、　真魚に教えたら……。
@ENG:

@IDX:42015
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@SPK:
@JPN:　御堂さんのためにも、真魚のためにも、黙っていた　方が良さそうだ。
@ENG:

@IDX:42016
@OFF:0x134dd
@SPK:
@JPN:　今夜の出来事は、忘れた方がいいかもしれない。
@ENG:

@IDX:42017
@OFF:0x13519
@SPK:
@JPN:　御堂さんが話そうとしないのは、つまりはそういう　ことなのだろう。
@ENG:

@IDX:42018
@OFF:0x13569
@SPK:
@JPN:　彼女が話してくれるまでは、忘れていよう……。
@ENG:

